バブル崩壊後の地価や株価の下落は,長引く景気低迷に拍車をかけ,先行き不透明感はより強くなってきている。
観光都市倉敷も例外なくこの渦に巻き込まれ,各業界も苦戦をしているのが現状である。しかし,ここで負けるわけにはいかない。
*『うら若き女将胸張り顔上げて倉敷文化の再生語る』
何もしないで負けたら,人生に悔いが残ると自分を奮い立たせ,頑張っている女性が倉敷の老舗旅館「御園」の若女将である。
お客様のくつろぎとやすらぎをテーマに倉敷の伝統と文化を取り入れたアイデアを次々と生み出し実践してる体験談の中から老舗旅館を守るということは決して簡単なことではない。
若女将の思考力と実践力,そして,勇気を学びました。
*『大原の偉業受け継ぐ心意気倉敷再生の瞳うつくし』
当日,御園が取り組んでいる事業(コンサート)「みそのハーモニー」年末恒例 中本マリ JAZZ LIVEドラマチックなジャズナイト を楽しみました。
*『JAZZてふはかしましきものと思ひしにやさしき恋の歌に酔い痴る』
*『 』は、会の歌<万代副会長作をちょっと追記しました。>
講師:老舗旅館「御園」専務取締役 今井 真貴子さん
◇例会案内◇
賑わいの核となる『感動産業』,この産業を活用し,いち早く街の活性化に取り組んだのが岡山市(萩原市長)である。
日本の演芸部門ではトップレベルの吉本興行を誘致し,表町南部地区を中心にその一帯との調和を図ることでの集客策を成功させたのである。
平成12年4月1日オープン,都市型感動産業施設『三丁目劇場』がその実例である。しかし,この事業の陰にはある一人の男が重要な役割を果していた。 その男とは『住宅正人』公務員の仮面を被った芸人である。
事業誘致から立ち上げまでの汗と涙の体験と劇場の現状,また,これからを熱くを語っていただきました。笑いのない人生って淋しいよね。
講師:住宅 正人(すみたく まさと)さん [岡山市職員]
略歴:1964年2月生
◇例会案内◇
1830年(文政13)、備前米を江戸に運ぶ神力丸が潮岬沖で嵐にあい、黒潮に押し流されて漂流すること68日。フィリッピン北端イブホス島の岩礁に激突。
しかし、奇跡的に近くのサブタン島の住民に救助され、手厚くもてなされ、2年間にわたってアジアの各地を見聞、鎖国日本に帰り着く。
備前藩は彼らから詳しい様子を聞き取り、記録として残した。邑久郡尻海の旧家に残った記録をもとに、先生が直接現地を尋ね、追体験を試みられた。
今回は、本に書かれなかったエピソードも交え、国際・文化交流の原点をさぐりながら、たのしい旅行談を披露していただきました。
《講演の趣旨》
先生は日本の文化の伝播がいわれるような大陸経由のものだけでなく、南方から黒潮に乗って流れ着いたものが多いという事実を、カヌーをはじめさまざまな遺物や習慣を分析することから確信されるに至った。
そうした推察を裏付ける証拠となる文書を偶然に尻海の旧家から見つけ、この記録をたどりながら、海の男たちの漂流の後をたどる中で、年来の南方文化伝播の姿を追跡するという宿題を果たされたのである。
また、この旅は、いま日本が直面している、現代文明の爛熟がもたらした退廃、目標を失い、最も根源的な能力である子孫を残す意欲までなくそうとしている日本の姿を逆照射していることに気づかれたという。
文書を読み解くにつれて、備前藩が新しい時代に向けて、いいスタートを切れたのも、パタン島から漂流して帰り着いた人たちを大事に扱い、彼らから的確な世界の情勢を聴取していたことにあったことがわかったのである。その記録は、当時禁制とされたキリスト教との接触を伺えるような記述は賢明に避けられていたが、その体験の全体像は正確に記録されていた。
こうした賢明さが時代の激動の中で、備前藩がその行方への羅針盤になったのである。
いま、学芸員として、静かな博物館で、残された歴史の証人たる遺物と接してみて、つくづく思うことを列挙してみたい。
講師:臼井 洋輔(うすい ようすけ)さん 岡山県立博物館 総括学芸員
《略歴》
昭和17年玉野市に生まれる。岡山大学法文学部卒業後、高校教諭
県立博物館学芸員、教育庁文化課課長代理、県立博物館副館長を経て現職。
岡山大学、福山大学非常勤講師、
平成12年、岡山大学大学院にて文学博士の学位を取得。
《主な著書》
『岡山の甲冑』、『備前刀』(以上山陽新聞社)、『逸見東洋の世界』、
『正阿弥勝義の世界』(以上岡山文庫、日本文教出版社)『バタン漂流記』(叢文社)、
他に『岡山県歴史人物事典』など編著書多数。
「時代の変転が工芸に及ぼす影響についての研究」ほか100篇以上の論文。
《趣味》
日本画、油絵、写真、アドベンチャラスナビケーターなど多彩。
◇例会案内◇
人類の起源アフリカから北方経路、南方経路とモンゴリアンのルーツを訪ね、世界各国を旅する中での素晴らしい歴史と文化の紹介、また、専門(産科)の医学的立場からの研究(ミトコンドリアからのルーツの考察)と人間関係から生きるヒント、愛の実践、経営者・リーダは夢を語れ等について講演をされました。
主な内容
1部 日本人としての誇りを持とう!
2部 モンゴル国を訪ねて感じたこと
3部 ミームと生きグセ(自己分析、自分への気づき)
「他人と過去は、変えれない。自分と未来は、変えられる。」
<知研・岡山 会員 湯浅誓子さんの感想>
日常生活の中では、特に意識することはないのですが、海外で生活してみると「日本人としての誇り」というものが自分の中にしっかりと存在することを認識できる、というところは自分自身の経験からもとても共感できました。
もっと多くの人が(先生も言われていたように、10代など若いときに)、こういった体験をすることは、とても有意義だと思います。
生まれた(産んでもらえた)こと、生きている(生かされている)こと、がとても幸運で、当たり前ではないということを、心のどこかにおいて生活していければと思いました。
これは、カトリックの大学で教わったことに通じるものがありました。
「生命の誕生」「人間のルーツ」を紹介されたスライドもとても興味深かったです。
エゴグラムも「自己の再認識」の材料としてうまく使っていくことができればいいなと思いました。
講師:三宅 馨(みやけ かおる)さん 三宅医院 院長
住所:岡山市大福369−8
◇例会案内◇
本を読んで、感じたこと、考えたことなどを、他の人と共有したり、確かめあったりすることのできる読書研修会を開催しました。
◇読書研修会の進め方◇
最も感動を受けた言葉とその理由を各自発表して後は自由に話す。
◇会の内容◇
☆読書会テーマ:「プロジェクトXリーダーたちの言葉」
18:30〜19:30 進行 久保田会長
☆交流会:冷たいビールで盛り上がろう!
19:30〜21:00
◇例会案内◇
講師:岡山市長
萩原 誠司(はぎわら せいじ)さん
経歴:1956 生まれる 1999 岡山市長
4周年記念の6月例会は、岡山で最も輝き、私たちに元気を感じさせる人を講師にと思い萩原市長を講師にお招きして開催しました。
講演では、「国際・福祉都市をめざして(都市づくりの5つの目標の実現に向けた主な取り組みの状況と、その基礎となる都市経営の先進的な試みや市の財政状況をご報告申し上げます。)」の資料からIT推進、環境問題・福祉活動等数々の施策実施時の市長の熱い思いを聴くことができました。
また、行動には、知研の活動である「知的生産の技術」に「情的生産の技術」も加えた「知恵と努力と汗と涙がいる」と話されました。
◇例会案内◇
和風・洋風、新築・建替えなど「住まいの夢」に向けて 家創りは「設計」をし「工事(施工)」をして出来上がります。今回は経験豊富な三宅さんに、「設計」についてお話しをいただきました。
『内 容』
講師:NPO知研・岡山 幹事
三宅佳樹(みやけ かじゅ)さん <一級建築士>
設計工房 ふりいはんど
連絡先 〒 709-2112 岡山県御津郡御津町国ケ原816-2
経歴:1948年 岡山県津山市生まれ
1966年 岡山市の(株)松本組(現まつもとコーポレーション)入社
建築設計を主に企画、開発、計画、コンペ、プロポーザル各種プロジェクト(住宅から病院、ホテル、旅館まで)を手がけ、その傍ら自社のイベントやメセナ活動(デビットホール企画「音楽の時間」の補佐等)設計課長、プロデュース課長、まちづくり部長を歴任し建築営業第二部長(設計室担当)兼(株)まつもとコーポレーション一級建築士事務所「管理建築士」を最後に2001年 (35年間在職)退職。現在はフリーとして活動
[趣 味] 音楽、レコード鑑賞(最近よく聴く作曲家 ブッルックナー、ドビュッシーetc)
読書(歴史的なものノンフィクション、好きな作家 吉村昭、塩野七生etc)
◇例会案内◇
『主 題』
岡山のこどもを育てるために学校と地域・家庭の連携をどう進めるべきか学校五日制の全面実施、新指導要領の施行に伴う、総合学習の導入などの制度面、家庭や地域の変貌など社会的な教育環境の変化と、こどもたちをめぐる状況は、大きく変化しようとしている。
一方、子供たちについても、基礎学力の低下、たくましく生きる力の衰弱など、見逃せない課題として、指摘されている。教育県を自認してきた岡山も、その例外ではない。
教育NPO法人の「知研」も、専門家や保護者を交え、われわれの取り組める部分がどこにあるのかなどについて保護者の皆さん、先生がたなどさまざまな方が積極的に参加され、有意義な集いになりました。
『パネラー』
☆門野 八州雄 先生 岡山県教育センター所長
茶屋町小・岡山大学付属小などで教鞭をとられた後、県教育指導課などを歴任後、現職
☆平田 嬉世子 先生 人権擁護委員
岡山市内の中学校で国語教諭として教鞭をとられた後、県青少年課課長(知事部局)、岡山市立中山中学校校長を歴任、定年退職後、現職
☆徳方宏治 先生
岡山県民間教育研究サークル連絡協議会会長
「フリースペースあかね」(不登校生徒ケアーの会)世話役
多くの県立高等学校で社会科教諭として教鞭をとれら、最後の岡山城東高校では相談課長、国際課長など歴任定年退職後、現職
『コーディネーター』
☆万代 勉
知研岡山 副会長(川崎医療短期大学講師)
◇例会案内◇
備前・備中は豊かな産物に恵まれ、京都・福原・四国・九州を結ぶ海の交通の要衝として平家の知行国でもあった。
それだけに、平家物語では、水島合戦・阿古屋の松・妹尾最期を始め、鹿ケ谷事件の結末を語る多くの章段がかかわってくる。
今回は、これらの場面に登場する平家恩顧の侍で、妹尾兼康と難波経遠をめぐる代表的な本文を、主な異本を対照させながら読み進め、当時の人々が彼らに託して育て上げた人物像の一端を探ってみたい。
なお、各地に伝わる伝承や説話については、既に多くの方々の著述もあるので、大半をそれらに譲っておきたい。
講師:NPO 知研・岡山 副会長<川崎医療短期大学講師>
万代 勉(まんだい つとむ)さん
経歴:昭和11年生まれ 2歳未満で父親を日中戦争で失い苦学しながら大学を卒業後教職の道へ数々の高等学校の要職を歴任し、倉敷青陵高校の校長を最後に退職、現在は川崎医療短期大学の文学講師
住所:和気郡和気町日室248
◇例会案内◇
講演内容
講演要旨 「環境問題を考える」をご覧下さい。
講師:地球環境問題勉強会座長 <建部町議会 総務委員長>
八木 次郎(やぎ じろう)さん
経歴:昭和22年 岡山市生まれ
昭和62年 建部町議会議員 初当選 現在4期目
平成 9年 地球環境保護勉強会立上げ 座長
◇例会案内◇
会社勤務約50年、その間会社の中で恵まれた上司や同僚、そして私と一緒に仕事をした多くの仲間達。職場もめずらしく幾たびか変わり、その都度新しい出会いがあった。
また社外には、仕事を通しての他に、沢山の方とお会いした。
私はこの総ての人々に支えられて今日がある。
しかも、振り返ってみれば、その人たちはどこかで繋がっており、驚くべきネットワークが出来上がっている。出会いは誰にでもある。しかし、それをネットワークにするには何かがある。それを参加者と一緒に考えて「愛 恕 敬」・・・・・!!
講師:知研・岡山 会長 久保田 貢(くぼた みつぐ)さん
◇例会案内◇