みんなの広場

環境問題を考える

「行政が苦慮している問題、これから苦慮する課題」
八木座長 NPO 知研・岡山 2月例会で講演

地球環境保護勉強会 桧山理事(元 岡山放送 解説委員)

今回の講演の話

地球環境保護勉強会の八木次郎座長は、今年2月26日(火)、岡山市奉還町の国際交流センターで開催された知研・岡山の2月例会で講師に招かれ、「行政が苦慮している問題、これから苦慮する課題」と題して1時間半にわたって講演しました。

今回の講演には、知研・岡山の会員のみでなく、インターネットやチラシで開催を知った一般の参加者ら多数が講演に聞き入りました。

知研・岡山 2月例会

うんこやおしっこの話

現在我が国では、資源循環型社会構築に向けて様々に取り組みが行われていますが、中でも年間約4億トンの産業廃棄物、約5千万トンの一般廃棄物が大きな課題になっています。

講演の中で八木座長は"うんこやおしっこの話ですから・・・"と会場の笑いを誘いながら、一般廃棄物のし尿汚泥について、今までどのように処理されて来たのか、また平成14年12月1日から焼却炉の新しいダイオキシン規制が始まるに伴って古い焼却炉が使えなくなること、また環境省では瀬戸内海環境保全特別措置法の改定作業を進めており、いずれ、CODだけでなく窒素や燐についても規制されるだろう、と言った最近の国の環境政策について語りました。

自治体の予算の話

また一段と厳しくなる国のダイオキシン対策により、規制値を達成できない小型の焼却炉を持つ産業廃棄物処理業者は営業を続けることが出来なくなることにより業界の寡占体制が進むと見られ、廃棄物処理単価が高くなるであろうこと、そしてこれらが自治体の予算を圧迫することになるなど自治体の抱える苦悩を語りました。

市町村合併の話

地方分権の受け皿として全国3200余りある自治体を1000に統合しようという市町村合併についても触れて、岡山県では78の市町村が一部事務組合の広がりを踏まえて最終的に19の自治体に統合されるであろう、また、岡山県の9つある地方振興局についても、行政改革と、国の指導するごみ処理の広域化計画に沿う意味から、これから4,5年のうちに6つに統廃合されるであろうという卓見を公の席で初めて披露しました。

地球環境保護勉強会の八木次郎座長

リサイクル技術の話

また地球環境保護勉強会がこれまでに取り組んできたリサイクル技術として、児島湖の浚渫底泥の景観煉瓦へのリサイクル、トレーリサイクル品のテーブルや椅子、廃タイヤをリサイクルしたガードコーンなどを紹介しました。

2002.3月 記

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